雨の外苑 夜霧の日比谷
今もこの目に やさしく浮かぶ
君はどうして いるだろか
あゝ 東京の灯よ いつまでも
すぐに忘れる 昨日もあろう
あすを夢みる 昨日もあろう
若い心の アルバムに
あゝ 東京の灯よ いつまでも
花のくちびる 涙の笑顔
淡い別れに ことさら泣けた
いとし羽田の あのロビー
あゝ 東京の灯よ いつまでも
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指をまるめて のぞいたら黙ってみんな 泣いていた日昏(ひぐ)れの空の その向こうさようなら呼べば遠くで さようならおさげと 花と 地蔵さんとあれから三年 もう三
雪どけ水の 音さえて春呼ぶ北国 雲がゆく白いりんごの 花咲く季節(ころ)は風に花びら 散る里よふるさと恋しや ふるさと恋し青空 そよかぜ 白樺林あの娘は去年 遠
緑さやかな 安曇野の仰ぐ常念岳(じょうねん) 光る風胸にせつなく うかびくるいとしき女(ひと)よ あゝ君よ想い出すたび涙あふれて とめどなく空はあかあか 白樺の
波の背の背に ゆられてゆれて月の潮路の かえり船霞む故国よ 小島の沖じゃ夢もわびしく よみがえる捨てた未練が 未練となって今も昔の 切なさよ瞼(まぶた)合わせり
上野駅から 九段までかって知らない じれったさ杖(つえ)をたよりに 一日がかりせがれ来たぞや 会いに来た空をつくよな 大鳥居こんな立派な おやしろに神とまつられ
ほれて ほれてほれていながら 行く俺に旅をせかせる ベルの音つらいホームに 来は来たが未練心に つまづいて落とす涙の 哀愁列車燃えて 燃えて燃えて過ごした 湯の
長い旅路の 航海終えて船が港に 泊る夜海の苦労を グラスの酒にみんな忘れる マドロス酒場あゝ港町 十三番地銀杏並木の 敷石道を君と歩くも 久し振り点るネオンに
紅いマフラーを いつまで振ってなごり惜しむか あの娘の馬車は遥かあの丘 あの山越えて行くかはるばる 流れの旅路旅の一座の 名もない花形(スター)ビラの写真の さ
なぜか忘れぬ 人故に涙かくして 踊る夜はぬれし瞳に すすり泣くリラの花さえ なつかしやわざと気強く ふりすてて無理に注がして 飲む酒も霧の都の 夜は更けて夢もは
こんな淋しい 田舎の村で若い心を 燃やしてきたに可愛いあの娘(こ)は 俺らを見捨てて都へ行っちゃったリンゴ畑の お月さん今晩は噂をきいたら 教えておくれよなあ憎
潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは舟で行く月の出潮を ギッチラ ギッチラギッチラコ人の噂に かくれて咲いた花も十八 嫁御寮潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは舟で行く夢を
春の馬車が来る 淡い夢をのせて花のかおる道を はるばるとおどる胸を寄せて 行こう山のかなたわたしのあなた あなたのわたしどこまでも どこまでも春の馬車が来る 楽
夕陽は赤し 身は悲し涙は熱く 頬濡らすさらば湖底の わが村よ幼なき夢の ゆりかごよあてなき道を 辿り行く流れの旅は 涙さえ枯れてはかなき 想い出よあゝ うらぶれ
花摘む野辺に 陽は落ちてみんなで肩を くみながら歌をうたった 帰り道幼馴染みの あの友この友ああ 誰か故郷を 想わざる一人の姉が 嫁ぐ夜に小川の岸で さみしさに
誰が名付けた 上州松五郎(じょうしゅうまつ)とかかる掛け声 晴れ舞台義理と人情と 祭りにかけちゃ他人(ひと)にゃ負けない 男意気叩く酒樽 桴(ばち)さばきハァー
山の向うも 山だろかあこがれ胸に だきしめて国道行けば 石北峠あゝ雪積む緑 えぞ松の峰ふりあおぐ 恋心雲の向うも 雲だろかさすらい続く 青春の行方ききたい 石北
親のない子は 雀と遊べいじめられては 泣いてたあの娘赤い柿の実 見るたびに思いだすのさ 日暮れ道川のほとりに 野いちご摘んで小鳥みたいに はしゃいだ笑顔二つ違い
たまらなく 逢いたくなってひとり湯の町 しのび宿川の瀬音を 枕で聞いて泣いた涙の 紅つばきも一度逢いたい 伊香保の女(ひと)よすこしだけ いただきますとお猪口さ
あなたたずねて 出雲路ゆけばひとり乗り継ぐ 木次(きすき)線斐伊川(ひいかわ)沿いに 面影ゆれてみれん重なる 願い岩ああ さやけきは 哀愁の奥出雲あなたに逢いた
母は来ました 今日も来たこの岸壁に 今日も来たとどかぬ願いと 知りながらもしやもしやに もしやもしやにひかされて「又引揚船が帰って来たに、今度もあの子は帰らない