池田聡

  • エスカレーター – 池田聡

    毎朝 地下鉄であなたを待ってる地上へ出るまでのほんの数分 長いエスカレーターこっそり 割り込む髪から香水がほのかに香る 「昨日は何をしてた?」「ひとりでいたのかい?」言葉にできないまま話しかけている 夢では何度も抱きしめていることあなただけが知らないすぐ近くにいるのに腕さえのばせば触れられるこの距離ゆっくりのぼりつめてくエスカレーター 毎日変わらないペースの連続地上へ出るまでの秘密の出逢い 長いエ…

  • あの日の駅 – 池田聡

    小さな駅で僕たち ふたりは遅い夜明け待っている ギターを抱え旅立つ僕には君にかける言葉さえない 4月の風揺れてる花見送る君抱きしめてもやがて 次の汽車が近づくのさ 僕には何ができるのか?君だけ残して街を捨てるその代わりに僕には何ができるのか?わからないままに未来の自分を信じてたあの日の駅 あれから 時は傍(かたわら)を過ぎて“なつかしさ”に年老いてく 君が誰かと結婚したこと思いがけず知らされたけど…

  • COUPLES -カップルズ- – 池田聡

    切ないコルトレーン胸の奥の痛みに染みるように愛が終わった日も流れていた A LOVE SUPREME一人で聴いてた 偶然2人会ったあの日以来 馴染みのBAR君はいつもの席時が巻き戻される バーボンのロックとキスを朝まで繰り返してまるでお互いの気持ち確かめてみるようにケンカをしたね 切ないコルトレーン胸の奥の痛みを鎮めてくれ愛が終わった日と同じように今夜も強がってるけど いつも僕が座った君の右のその…

  • こわれゆく男 – 池田聡

    ポケベルを何度 鳴らしたって君からは何も 返って来ない“愛しさ”の外にいる いつもならテリトリーの街に残る香りさえ消えてしまった真夜中の隙間 誰かがそばにいるならそいつを殺したい ジェラシーに血を流して僕は 君の夢を見てた自虐的だとわかってる悲しみに胸を裂かれ僕は 君になすすべなくそれが愛だと自分に言い聞かせてる この傷が癒えるよりも先に君を見かけたと噂を聞いた傷口が痛み出す きっと また擦れ違い…

  • ありふれた愛について – 池田聡

    つまらないきっかけでまた君と ケンカしたありふれた 休日 タバコならあったのにひとりきり なりたくてでかけた 牛后2時 公園の椅子に坐り野球を 見たり愛のことなんかを考えていた どんなときも 今 以上もっと 君を 知りたくてなのに うまく言えなくてどうすればいい? 水たまり 向こう側気がつくと 君がいて気まずい 2時過ぎ 意地張った その後で何となく おかしくて笑ってしまった よく冷えた 缶ビール…

  • 君の声が聴こえる – 池田聡

    眠れない誰かの冷たいCALLが響く夜逢いたいひとよりも逢えそうなひと選ぶ あどけないふりしてなにかを知りすぎてる目つき自分の場所がない世界のどこにもない ほんとうの気持ち 言えばいいのになぜか上手に 自分にまで嘘つきになれる いつだってどこにいたって君の声が聴こえてる同じさみしさを抱きしめながら 泣きたければ泣いていい好きなだけそうすればいいなにもかも許して 普通でいたいほどずれてく感じがよくわか…

  • tears – 池田聡

    残したMEMOに一言“サヨナラ”涙さえも置き忘れた君が辛過ぎて 夜に逃げ込み夢さえ壊して傷つけたね 疑ったね君の愛だけ いつか二人で出かけたあの雨の映画はヒロインを探す声がCAN HEAR ME CAN HEAR ME届いたけれど… いつか二人で出かけたあの映画のように君をただ ひとつの傘CAN SHOW YOU CAN SHOW YOU抱きしめたくて… ドアを開けるよ鍵をつけたまま君が部屋に置き…

  • 燃えつきるまで – 池田聡

    ピアスを失くしたいちどだけのあの Sweet Kiss忘れて欲しいと君の声は迷うふたりが瞳に Oh, No隠して来たせつなさもみんな忘れられるのかい 最初は心が通い合えばよかった逢うたびに自然に奪うキスを夢見た燃えあがり心を焼きつくした恋の火もどれない どこにも君と燃えつきるまで スモールライトを都会の川にこぼして確かめたいのはゆれる君の気持ち傷つける人が Oh, Noいることならもうふたりは十分…

  • モノクローム・ヴィーナス – 池田聡

    忘れたくて 楽しんで忘れたくて 偽りの恋をしてた今まで 走り過ぎた 車にはあの日よりも ほっそりとした横顔確かに君だったよ Back-mirror に僕は飛び込んでも君は気づかないまま 街に消えた 寂しさを憎しみに変えてももう一度 君に逢える日 心のスミで信じていたけど 静か過ぎた 毎日が騒ぎ出した 突然のめぐり合いがツラくて 胸に閉じた 君はヴィーナスきっと二人 あの日まで帰れるなら前より愛し合…

  • マリッジ – 池田聡

    さびしい時はさびしいってなぜ隠さないであなたの前ではっきり言えなかったのでしょう強い女だと逢うたびにあなた思ったはず 仕事に追われ振り回されて帰った夜ひとりの部屋で泣きたくなってうつむいてた無理をするなよと電話してくれたうれしかったわ もう少し歩きたい最終の新幹線まで いつもこころの支えが必要なときはあなたに語りかけ生きてる離れて住んでるそれだけが愛をつなぎ止めているの?教えて欲しくて はっきり返…

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