比気由美子

  • ひとり鎌倉 – 比気由美子

    肩に一ひら 散る花さえもなぜか愛しい 段葛(だんかずら)夕陽尾を引く 古都(みやこ)の路を行けばあなたの 面影ばかりひとり 鎌倉 春さかり 小町通りの 人目を避けてしのび逢う夜の 海の宿波に漂う 小舟のようなたよりない身が なおさら辛く涙浮かべる 由比ヶ浜 想い残した 静御前(しずか)の舞がわかる女に なりました噂だけでも 聞かせて欲しい両手合わせる 未練な胸に沁みる鐘の音 化粧板(けわいざか) …

  • 千年の舞 – 比気由美子

    春は曙 花紅(くれない)に富士を彩る 艶すがた揺るぎなき世に 吹く松風は宴寿(ことほ)ぐ 琴の音かあゝ… 粛々(しゅくしゅく)と 千年の舞 雄蝶雌蝶(おちょうめちょう)の 盃受けて晴れて羽ばたく 夫婦鶴(めおとづる)今日の佳(よ)き日に 七度尺度(ななたびやたび)お家繁昌の 祝歌(いわいうた)あゝ… 永久(とこしえ)に 千年の舞 村は豊かに 稲穂がそよぐ浜は遍(あまね)く 海の幸神の恵みに 柏手(…

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