平山カンタロウ

  • ノック – 平山カンタロウ

    ねえ こっちを見なくたっていいから耳だけ傾けてほしいんだ君が思ってること話さなくたっていいうるさいって思うなら落ち着くまで待ってる もう耐えられないならここにいたらいい少しでも楽になるならそれでいいわからないくせにって構うなって思ってたって僕らはそばにいたい厄介者なんだ 塞いだ心の扉 開け方を忘れてしまったって静かにまたノックを続けてみるよ君はもう君を持っててこの言葉が無意味であっても触れてなくた…

  • 小さな君がくれるもの – 平山カンタロウ

    肩を落として 職場のベランダに出てって短い休憩はため息と流れる人や車を見て終わった 30代になって 仕事にも責任が出てきて役職に部署異動 部下に取引もあれこれのしかかる重圧 俺大丈夫かな しっかりやっていけるのかなそんな日々の中君が生まれて 全てが変わったんだ ほら小さな君がくれるものが明日の僕をもっと強くする負けるもんかって前を向いていけるクリームパンのようなそのお手々も逆立つ綿毛のような髪の毛…

  • なまえが出てこない – 平山カンタロウ

    あーあれなんだっけ全然名前が出てこないあーあれなんだっけさっぱり名前が出てこないんだ 昨日コンビニで買ったスイーツ最近流行ってるんけど あーあれなんだっけ全然名前が出てこないあーあれなんだっけひたすら名前が出てこないんだ こないだドラマで観た俳優さん顔さえ見たらわかるはず あーあれだれだっけ全然名前が出てこないあーあれだれだっけやっぱり名前が出てこないんだ 何をしにここに来たんだっけ一体どこに置い…

  • 銀河 – 平山カンタロウ

    君と見た星々の河を今日も見つけられなかったから目を閉じて浮かべてたんだ10万光年だって僕らの銀河は 僕らは小さくてか弱いし時には何も信じられなくなる悩みなら尽きないでもきっとまた超えていける その小さな一歩で少し前にこの星の自転に逆らっていこう意味なんてないが胸張って歩こう君が笑っちゃうほどこんな広い宇宙の隅でそれはそれは大袈裟に 人はみな悲しい過去を苦しい現実を抱いて生きてる どんな解り合えたつ…

  • とある – 平山カンタロウ

    ぼんやり街を眺めていました点滅してる信号は二つ気になっている喫茶店は閉まってる 古いアパートは取り壊されて急行列車は窓を揺らすいつもの公園に響くはしゃぎ声 明日にあんまり期待などしないコーヒーでも飲もう 静かに街を眺めていましたじんわり溶けてく夕陽がきれいそろそろなんか食べようちょっくらコンビニへ 人気の新着歌詞 キミと歯のうた – 平山カンタロウ 食べることが好きな君は あんまりよく…

  • 星のない日々 – 平山カンタロウ

    夜空に瞬いている数え切れない小さな星の一つ一つはほら色も輝きも違うけどこんなにも綺麗な星空を作ってる苦おしいほど いつか死んでった星は光を残し姿を消した鮮明に刻まれたあの人の面影それに似たような実態のない光がまたこの街に届く やがて夜空に星のない日々が訪れぬように悲しみに染まらぬように一つ一つ離れていても違っていても美しい空のまま誰も終わりの光を見届けない日が訪れぬように永遠なんてないとしてもその…

  • ススキ – 平山カンタロウ

    あなたと歩いた街は景色を変えて古い写真のよう焼けて色褪せた戻ることのできないマイメモリー ふとした場面が欠片のように散らばり時々色濃く甦るけれどもまた日常にかき消され遠のく 忘れたものの中に数えきれない愛があるどれだけ些細な一つも無くしたくなんてない あなたが笑えば 僕の胸は高鳴りあの日に戻って今度はじっくりとその笑顔を焼き付けてみたい ひび割れたアスファルト風にささやくススキと薄い空掠れた雲がど…

  • SHE – 平山カンタロウ

    そろそろ転職もきついけどやりたい事が定まらないむしろやりたい事なんか探してる場合じゃないのかも そこそこやりがいはあるんだと今の仕事やれてるけど心の中にぽっかり空いた穴に今日も風が吹き抜ける もう全部捨てて どこかの島にでも住んで気の合う人達と笑って過ごせたらなあ 好きにやったらいいのにどこにでも行ったらいいのに自分らしく生きてたいのにただちょっと踏み出す勇気がほしい そろそろ孫の顔みたいとか冗談…

  • 包丁とまな板 – 平山カンタロウ

    あんなにいつも追いかけていたものがいつの間にか懐かしいおもちゃのようそんな日々も板につく今日このごろ老け込むような ふとしたとき寂しい気もするけれど 大切なものは一つじゃないそれはわがままでも欲張りでもないから この手をもっと伸ばしてがむしゃらになって見失う日々をもう一方で握ったぬくもりが繋いでくれるよ眩しいライト音響が心の中鳴り響いてるよ優しい日差しと鼓動が今いま僕を包んでいるよ きっと誰かを裏…

  • あのね – 平山カンタロウ

    10代の君になんて説明しようかな今は夢さえうまく答えられないよ 相変わらず他人の目を気にしては格好悪くはなりたくないって繕う毎日 やりたい事だけじゃ生きてけないし明日もバイト がっかりしたろ君は僕 ねえ聞いてほしいんだ あのね でもねまだ歩いているよ君が抱いた大きな炎は小さく赤く燃え続けているよ立ち止まったり逃げたくなるけどあのね 歩いているんだよ ただただ繰り返してるような気がしてずっとこのまま…

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