平井菜水

  • 誕生物語 – 平井菜水

    忘れないで胸に宿る悲しみはやがて育ち 終りのに愛になるこころの痛みあとに生まれてくる憧れをああ強く抱いてあげたい 泣かないで 泣かないでひとは弱いけどだいじょうぶ だいじょうぶひとは強くなる傷つくたび生まれ変わる 見つめていて歩き出した憧れがころぶ時も立ち止まってしまっても自分が自分の夢を信じてあげられなくちゃああ夢はひとりぼっちよ 追いかけて 追いかけて追いつけなくてもだいじょうぶ だいじょうぶ…

  • あなたを忘れたい – 平井菜水

    今、見たいものはただ そう、あなたの涙迷ってる 悩んでる 涙 洗濯物が揺れてる外は雨が降っている何をやっても 報われないと笑う 悲しいくらい眠った何をするより眠った起きてるだけで 辛いときってあるの 今、見たいものはただ そう、あなたの涙迷ってる 悩んでる 涙 抱かれた体も離れてあなたを忘れたいのどんなに愛しても再度と 愛されないのなら 手も足も声も出ないこんな恋ってあるかな嫌いな人が テレビの中…

  • 春まだ浅く – 平井菜水

    咲きほこる 花は今 鮮やかに見えるけどすぐにでも はかなげに 色合いも変わりそう 舞いながら 花びらは 鮮やかに見えるけど恋心 ゆらゆらと 散って行くのと同じ あなたが 好きだと やっと言えても遅く悲しく すれ違う 恋模様 憎いわ もともと 咲くはず ない花 だったかも 少しずつ はぐれてた 勇気ならくやしくてあなたには 違うひと いたことも知っていた 私の 春なら 自分で遅らせてた言葉に ならな…

  • まだ夢だけの – 平井菜水

    星に届きそう そんな気がしても距離は変わらずに ああ あなたと同じように遠く光りに こがれるだけ 愛に届きそう そんな想いなら星を拾うより ああ はかなさ満ちてつらいどこか冷たいあなたがいる 言葉通りの恋なんて 向いていないとあなた言う言葉なくした私へと 少しクールなまなざし投げかけ横を向く 罪なひと 心の日めくり 想いつのるけど季節だけ過ぎて ああ 夢だけ甘い場面いつも襲って 困らせるの いつか…

  • 逢いたいけれど – 平井菜水

    ああ 人はどうしてねえ 変わってゆくの ひたむきに見つめ合い抱きしめた恋なのに ああ 夢はどこまでねえ かなえられるの 目覚めれば消えてゆくはかない願いは 誰もが胸に涙そっと刻んで切ない胸でひとり夜を数えて 頬杖をつきながら風のように揺れているの あなたに今もとても逢いたいけれどまぶしい声が耳に消えないけれど 淋しさを受け止めてまた笑顔に戻れるの教えて ああ 人はどうしてねえ 忘れてゆくの 溢れ出…

  • あなたをわかりたい – 平井菜水

    長い髪かき上げる赤いマニュキアが淋しそう 久しぶり逢えたのに言葉を選ぶクラスメイト いつでも一緒だった昔のようにねえ悩み打ち明けて 涙 胸に隠して朝まで遊ぶのは何故?だけど聞けなかったのなんにも私はただの友達だから 彼のこと話すとき遠く見てたその眼(め)を伏せた 「いけないと知ってても立ち止まれない恋もあるの」 もう届かない場所で生きているのねねえ自分を傷つけて 笑顔 くもらせてまで煙草なんて吸わ…

  • 白い傘 – 平井菜水

    物欲しげな男が 眼鏡のフチを押さえて私の夢 わかるなんてほんとにくたびれる そんな情けない夜 決まって思い出すのは長い間 こんな私 愛してくれて人たったひとつの言葉だけできれいな真実 伝えてくれた 白い傘で 待ち続けたあなたを失くしてまでどんな夢を 追いかけたの今はもう、わからない、自分の明日だけからっぽ 何度も髪を切って生まれ変わるふりしたり素直になる 優しくなる そう決めて眠った なのに待って…

  • 海に語りかけて – 平井菜水

    あー 開けてく 景色が まぶしいだけあー とても新鮮に 季節ごとの 私の海 あー まだ少し 夏には 早いけれどあー そっと気配だけ 風の色も 変わる感じ ちょっぴり やるせない時都会に背中向けて 恋する ひとにも黙ってただ 私一人になる 寄せる 波音 セレナーデそっと語りかける 私 心のバランス戻す 大切な 時なの あー ほどけてく 心も 体も今あー とてもおだやかに 恋の姿 見つめ直す せつなさ…

  • ゆれる午後 – 平井菜水

    潮の香り 頬を通りすぎ光る波 白いヨット陽射しゆれる午後のテラスに籐椅子にもたれ あの頃を想い出す 秋でしたはしゃぎすぎた恋 終わり本当の私を 素直に出せたら二人一緒に 海を見つめ合っていたかしら ちらりほらり 木の葉舞い散る浜辺にそっと似合っているあなた好きな 懐かしいメロディー遠くどこからか 流れてる土曜日の午後でした孤独顔が好き だけど本当の私は あなたに逢いたいけれど それは 海が引き寄せ…

  • あたたかい雨 – 平井菜水

    二人 一緒なら 雨も あたたかい街も今 ざわめき消えて二人 歩いてく 軽く つまさきを雨音のリズムに合わせ このままいてずっと 声出さずにそう言うの肩と肩が ふれるたびに傘を持ったあなた その長い指にそっと私の手を 重ねたいけれど まだ少し勇気 足りない私ねまだ少し恋は 愛の 手前 耳の 後ろから あなた ささやいた好きだよと 照れた気配で息を のみ込んで 私 うなずいた鼓動だけ 雨より響く この…

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