宝井美琴
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HAKUJYO – 宝井美琴
淋(さみ)しさばかり 重ね着して彷徨(さまよ)う街は 冬の匂いいたいけな娘(こ)ね まるで私初めから 分かっていたのにね叶わぬ恋のドラマでしょ憎い哀しい なんで今さらHAKUJYOなんて あなたに投げつけて泣いてみたって 仕方がないけどHAKUJYOな人 優しく抱かないで愛がこぼれて 終わりが見えなくなるばかり 夜明けの窓を 見下ろしたらいつもの朝が 流れるだけ秘めごとならば それでもいい私には …
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あの時のまま… – 宝井美琴
“よせよ”あなたの声がする不意に振り向き 捜すけれどそんなはずない夕間暮れ 人の波間に 佇(たたず)むスローモーションみたいにはらりはらり 落ちてく枯れ葉と私だけが モノクロ今も今も忘れられない 誰も誰も愛せないまま今も今も胸を震わす 愛はあの時のまま… 銀杏並木のカフェテラスあなたがいない ひとりの席雨が心を濡らすのは こんな孤独な ひとコマ愛の言葉はいらないそっと背中 抱きしめられたらそれでそ…