大庭照子

小さな木の実 – 大庭照子

ちいさな手のひらに ひとつ
古ぼけた木の実(このみ) にぎりしめ
ちいさなあしあとが ひとつ
草原の中を 馳(か)けてゆく
パパとふたりで 拾った
大切な木の実 にぎりしめ
ことしまた 秋の丘を
少年はひとり 馳けてゆく

ちいさな心に いつでも
しあわせな秋は あふれてる
風と 良く晴れた空と
あたたかい パパの思い出と
坊や 強く生きるんだ
広いこの世界 お前のもの
ことしまた 秋がくると
木の実はささやく パパの言葉
坊や 強く生きるんだ
広いこの世界 お前のもの
ことしまた 秋がくると
木の実はささやく パパの言葉

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静かに詩人は 息をひきとった涙で誰もが彼を悼む静かに詩人は 空へと旅立った涙で世界が 彼を送る静かに詩人は 麦の畑の小さな十字の お墓に眠るだからそこには 彼の

こわれそうな微笑 – 大庭照子

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