夜雀(土田玲央)
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晦冥ノ慟哭 – 夜雀(土田玲央)
譜ヒ叫ブ 唯 貴女二 届クヤウニト 櫻吹雪が舞ひ踊る 麗(うら)らかな日を想ふ度(たび)踏み躙(にじ)られた薄氷(うすらひ)の如くに軋(きし)んでゆく吾(わ)が心 響き止まぬ耳鳴りは 凪(な)ぐこと無き海の狂濤(きやうたう)澄んだ鈴の音(こゑ)も今は 遥か遠くて 唯 譜ふ 暴れ狂ふ激情さへ糧にして此(こ)の罪を 此の罰をも 流るる血に変へ乍(なが)ら唯 叫ぶ 揺らぎ惑ふ哀傷(あいしやう)さへ振り切…
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咎人ノ調 – 夜雀(土田玲央)
罪此の身を切り裂き此の血を捧げよ狂気を焼き尽くし灰色に染めあげる 罪消えることのない瘴気の根源悲劇に泣き惑ふ幼き想ひ 悪意に悴(かじか)む脳漿共鳴磔(はりつけ)られた四肢震へ逃れられざる記憶の牢獄唯(たゞ)咲き見つめて 吾(われ)憂ふ或いは此の闇 明けぬ夜はなく朽ち果てやうとも壊セ 壊セ崇むる嘆きを共に羽織りて今宵も鳴き叫ぶ 唄へや唄へ咎人ノ調(しらべ)倶(とも)に手を取りて… 幼きころの記憶消え…
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朱殷ノ獄門 – 夜雀(土田玲央)
ひとつ、想ふは貴女一人ふたつ、又逢ふ日を楽しみに悪夢の記憶を断ち斬るやうにあの日の儘(まま)の 占いごつこ朱い華弁(はなびら) 千切つては投げ裂ける舌(ぜつ)、体(たい) 返り血浴びて咲かる炎の 火の粉の如く恨み晴らさでおくべきか悲願を刻んだ打掛羽織つてそこのけそこのけ雀が通る魑魅魍魎を両手に携へ竹藪焼くのは悲願華(ひがんばな)執念燃やすは藁人形四十九日も通ひ続けた大きな葛籠の在処(ありか)を示し…