坂本真綾
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nina – 坂本真綾
知らない 知らない 知りたい 知りたいよなんで泣けちゃうんだろう 本当に嬉しいとき見えない 見えない 消えない 消えないもの受け取った手のひら カイトを飛ばすように ランプを灯すように君は大切に 私の名前 呼んでくれた 運命とは思ってないんだ奇跡って言いたくないんだ選べるの 今日からのひとつひとつ間違えたらやり直して乗り越えたら飛び上がってときめいたら 信じればいいんだ心が指す方を向いて 知らない…
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抱きしめて – 坂本真綾
朝日がそっと差しこむ部屋に 今日という日が始まりの音響かせる瞼を開けて通りをごらん 新しい空気は昨日とは違うから 目覚めかけの空が 光を連れてくるあたたかくて ぎこちなくてずっと君が探してた 胸の奥 感じる全てを 抱きしめて 抱きしめて あたりまえだと思い込んでた 全てを今は奇跡のように感じてる心の奥に仕舞い込んでた 大切な願いを今すぐに届けよう 街が目覚めてゆく 色づいて騒めく流されそうで 立ち…
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Once upon a time – 坂本真綾
本を閉じたとき始まる 誰も知らないお話の続きが 階段を駆け降りて 地下鉄に飛び乗ったあとは退屈そうな顔してるだけで上手にとけこめるわふつうは誰も想像しないこの街にただひとりだけ住みついてる魔女かがいるだなんて 宵闇色のドレス ふわり ひるがえし摩天楼を見下ろす この景色が気に入ってるの夜ってなんて明るいんだろう世界ってどこが果てなのあなたが眠る頃 私は飛び立つわ into the night 誰か…
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こんな日が来るなんて – 坂本真綾
こんな日が来るなんて恋って何度目でも苦しくって 不安ででも とびきり眩しいよ いいことないかなって いつでもこぼしていた 口癖みたいに今日も隣の芝生は青いし あくびばかり だけどあなたを想うだけで こんな日が来るなんて恋って何度目でも苦しくって 不安ででも とびきり眩しいよこんな私にだって 光って 主役になれる瞬間があるって今 信じ始めてる 人には言えないよこしまな気持ち ときどき持て余すわなのに…
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一度きりでいい – 坂本真綾
半信半疑なのは 今私の善悪が来世の偏差値に影響するとかしないとかやんわり脅されている 毎日 No,欲しくないのもういらないの ああNo,やりたくないのもうできないの これ以上 一度きりでいいわ私が生きるのは これで最後にさせて一度きりでいいなら本気出して生きてみる 死ぬほど 因果応報などと言って 誰もが冷ややかに落ちてく人影が見えても見えないふりできる減点を免れている 上手に No,何度やったって…
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Anything you wanna be – 坂本真綾
溶けだしたアイスが 手首をつたって滑り落ちていく急いで追いかけなきゃ ぜんぶ味わいたいの終わらせたくないの やりたいこと やりたくないことやるべきこと やらされてること上手に分類できないいつだって 何をするにも みんなより時間がかかって だからベイビー ベイビー ベイビーお願い私だけベイビー ベイビー ベイビー置いてって準備ができてないの自由の意味もわかってないのに 乗りかけたバスを見送って 私は…
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まだ遠くにいる – 坂本真綾
雨音に目を覚ます 夜明けにはまだひどく遠い <遠くに>昔聞いたことがある 世界が壊れる前の記憶 <記憶が> 獣たちの声 群れを呼ぶように高く 明日を待たずに走り出す 僕らは地上の子供たち生まれた時代を生きるだけ 答えがあるかはわからない 転がりながら 煽られながら 心がバラバラ砕けてでもまだ瞳が叫んでいるこらえきれない 隠しきれない 涙がぼろぼろこぼれて生きているんだ 生きてゆくんだ 命がきらきら…
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空中庭園 – 坂本真綾
蔦の絡んだ扉を開けて 連れられるがまま覗き込んだら 木の実の赤が こっちを見てた 優しい水の音が流れ出す異世界かしら 疑いたくなるほどに 眩しすぎる あの日の空に今 今 色がついてく 思い出せる駆け回ったんだ 風と あれは空中庭園 記憶浮かぶ追いかけた光 その先はいずこ 地上ではなく 天空でもなくて どこでもない場所懐かしいけど 実在したか不確かなのは確か 思いたくもなる どうしてかしら 今頃思い…
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体温 – 坂本真綾
油断してたのかもでも そもそも思わせ振りな生き物でも凍らせたはずの気配が揺らいで 揺らいで 指紋のように浮かび上がる悲しみがあった疑問だらけで埋め尽くされてるよ あれから あのとき あのままで曖昧に封じ込めた出来事平気なつもりでいたし 平気な振りしてた 分かり合える事なんかない分かり合いたい訳でもない僕は君じゃないし君は僕じゃ、君は、僕じゃない 体内に眠る物語を飼い慣らしながらね上手に息を吸っては…
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タイムトラベラー – 坂本真綾
夢を叶える前の僕に 会いに行けるすべがあったとして何を言えば救えるだろう傘を畳んだまま 立ち尽くしてる 望みを手にしたその時から失う未来に怯える日々が始まるなんて思いもしないで 僕は脆くなって 小さくなって手に残った一握の愛さえ震えながら 祈りながら強く抱いて 押し潰してしまうどうすればよかった答えがあるなら わずか100年先のことも 僕ら知るすべなく消えてくのにほんの短い時を生きて 何を知ってる…