千寿暦(鳥部万里子)

  • いつか、薄紅の空の下で – 千寿暦(鳥部万里子)

    いつしか胸に芽吹き始めていた気持ちはどんな花だろう?淡い期待の色も知らないけれど待ち遠しいと思ってしまう 自分の中に仕舞っていたままでやがて忘れていた思い出抱きしめている蕾のふくらみが予感のように囁いた 見ようともしなかった憧れ揺らしている季節の装い変えていく風暖かく吹くとき…咲いたわ 桜の花 春を告げるのならこの気持ちは 何を伝えようとするの気づかずにいたままの心に小さな花をつける …

  • 眩しい朝日に照らされて – 千寿暦(鳥部万里子)

    自分の中にだけ隠し持っていた筈なのに誰かと分け合ったような感情にどうして心は騒ぐの? 正しさに引いた線を踏み越えてしまったようででも、否定もできなくて独りで成り立たないと知っていたことにさえ初めて気付いた、そんな気がして いま、自分はどんな表情でいるのかもわからないままだけどただ、好きなものを見つめてる時のように胸がちょっと疼いてる何故?自分で出せない答えに問いかけて、朝日を見ていた 自分に言い聞…

  • 巡る暦の花のように – 千寿暦(鳥部万里子)

    輪を成した年月を彩りゆく四季折々の色彩をずっと受け継いで千代の流れへと 美しい理想ほど遠いと 胸に刻んで一心に努めて 星へと手を伸ばそう正しく立ち振る舞い 高みを目指して 暦を重ね寿いできた 舞台の上に凛と立って誇るべき花を咲かそう 季節の花が巡るように 形のない輪郭を辿りながら たゆたう言葉を掴まえるように受け取った八千代の魂 幾星霜を抱きしめてきた 銀河という輝きの永遠の輪廻 絶やさない決意一…

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