北山たけし
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夢追い鶴 – 北山たけし
別れ手紙の 折り鶴を窓辺に 残して 消えた奴あきらめ きれない 夢追ってお前は 今頃 遠い空たった 一度の 人生さ羽ばたいて 行くがいい 夢追い鶴よ 泥を掴んで 立ち上がるお前の 強さを 見て来たよこの胸 濡らして 泣きじゃくるお前の 弱さも 知っている例え 離れて いようとも心だけ 傍にいる 夢追い鶴よ 息を吹きかけ 折り鶴の翼を 広げて 手に乗せる涙で 滲んだ さよならと感謝の 言葉が 切ない…
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あなたへ – 北山たけし
涙も見せず戦うあなたへかける言葉がいつも同じでごめんよ懐かしい海を見て あなたの声を感じて思い出の場所に花が咲く またあなたと一緒に見よう戦うあなたへこの歌を戦うあなたへありがとう 夢でもいいと笑顔のあなたへ伝えきれない想いは心の中に流れゆく街並みに あなたの面影を探して忘れないずっといつまでも あの日の言葉は今でも愛するあなたへこの歌を愛するあなたへありがとう 2人して追いかけた夢の続きを見よう…
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夏の終わりが来る前に – 北山たけし
男らしくお前らしく愚痴も言わずこの道を歩いてゆけ名も知らない路傍の花踏まれても咲いてみせよう だから男同士で 飲み明かせば言葉は何もいらない夢も語らず 理由も問わず響き合う旋律(メロディー) 時と共に流れてゆく歌のように人生は儚いもの会いたい人 会えない人もう一度“SABI”が聞きたい だから今夜は二人 飲み明かそう昔話を肴にあの頃の歌 聞かせてくれ冬が来る前に だからお前と二人 飲み明かせば次の…
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春は来るだろう – 北山たけし
思わずこぼれた ため息も白く凍える 冬の街それでも夜の 向こうにはまだ見ぬ朝が 待っている我慢の糸で 時間(とき)を紡(つむ)げばいつか希望の 春は来るだろう 名前も知らない 花さえも今日を健気(けなげ)に 生きている上だけ見てちゃ 気づかない幸せだって そこにある運命(さだめ)の糸で 明日(あす)を手繰(たぐ)ればいつか寄り添う 春は来るだろう 行(ゆ)き先わからぬ 人生(たび)だけど進路(みち…
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さすらいの街 – 北山たけし
お前を探して さすらえば冷たい風が 胸を刺す別れたあの日と 同じよに粉雪舞い散る 北の街どこにいるのか 愛しいお前もう一度 もう一度逢いたい もう一度 ままごとみたいな 暮らしでも幸せだった 遠い日々愚かな男の わがままを黙って許して くれた女(ひと)どうか詫びたい いまさらだけどもう一度 もう一度逢いたい もう一度 噂を訪ねて さすらえば涙があふれ 雪になる優しい誰かと めぐり逢い笑顔で過ごして…
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博多ぶるーす – 北山たけし
咲かずじまいの 終わった夢を乗せて流れる ネオン川中洲 那珂川 なみだ顔真一途(まこといちず)に 尽くしてくれたなんで なんでなんで渡れぬ 恋の橋 風に吹かれて 天神通り一人歩けば せせらぎが夜の 川端 屋台酒呑めばグラスに 浮かんで消えるなぜか なぜかなぜか今宵は 星も泣く 好いて好かれて 男と女たぐる細糸 であい橋祇園 山笠 福の神明日(あす)の希望(のぞみ)を 叶えてくれるなにを なにをなに…
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やん衆挽歌 – 北山たけし
海の碧(あお)さに 惚れ込みながらさびれ番屋で 風を待つ吼(ほ)える山背の うねりも消えて沖は朝焼け ゴメが舞う酒も男も 清め酒北の船唄 やん衆挽歌 口紅(べに)も引かずに 働く女房もんぺ姿で 網を刺す腕の古傷(いたみ)を こらえて耐えてせめていい夢 見せたいものと右へ左へ 舵をとる北の船唄 やん衆挽歌 潮で揉(も)まれた しわがれ顔が海の男に よく似合うみぞれ混(まじ)りか 雲足はやい地獄廻りの…
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風物語 – 北山たけし
男はよー 夜明け篝火(かがりび) 船漕ぎ出して女はよー 浜で飯炊き 帰りを祈る男はよー 板子(いたご)一枚 命をけずり女はよー 銀の鱗(うろこ)の 持(も)っ籠(こ)を担ぐ百年の 風吹きわたり鰊(にしん)消えても 情けは燃えろ北の漁師は 真っ赤に 真っ赤に 血がたぎる 男はよー 時化(しけ)た夜には 無口で酒を女はよー 明日(あす)は大漁と 笑顔を見せる男はよー 躰(からだ)きしませ 暮らしを支え…
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夢色吹雪 – 北山たけし
舞い上がれ さあ舞い上がれひらひら ひらひらと夢色吹雪 虹の欠片よさあ 解き放て 泥だらけになって 生きてみるのも悪くない悔しさから力は 漲(みなぎ)るのさ涙見せない事だけが 強いわけじゃない流す涙に虹が出て 遥か遥か空に羽ばたけ舞い上がれ さあ舞い上がれひらひら ひらひらと夢色吹雪 この背に受けてさあ 立ち向かえ 向かい風はいつか 追い風になる時が来る諦めない心で 奇跡起こせ道が無くても踏み出せ…
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桜島哀歌 – 北山たけし
錦江湾に 沈む陽(ひ)が男のこころ 映し出す傷は癒えずに 血を流し燃え尽きるまで 燃えたがる何度も火を吐く 桜島まるで男の 叫びのように 生きてることは 哀しいと男はみんな 思ってる負けて挫けて 倒れても終わりじゃないと 信じてる今夜は眠れよ 桜島夢で泣くなら 赦(ゆる)せるだろう 錦江湾に 昇る陽(ひ)が男の背中 照らし出す海に浮かんだ 流れ星風を切るフェリー 煌(きら)めいて何度も火を吐く 桜…