三島敏夫
冬子 – 三島敏夫
ふたりで暮らせる しあわせほしい
声をしのんで 泣いていた
男のわがまま 気ままな夢に
黙ってたえてた つくしてくれた
冬子 冬子の 泣きぼくろ
ひとりにさせたら 気がかりだけど
泣かせちゃいけない これ以上
闇夜に咲いてる 夕顔みたい
どこか淋しい おまえの笑顔
冬子 冬子は 白い花
別れてはじめて つらさを知った
港さすらい 酒を飲む
遠くはなれて しあわせ祈る
愛した女は おまえがひとり
冬子 冬子 こころ妻
ふたりで暮らせる しあわせほしい
声をしのんで 泣いていた
男のわがまま 気ままな夢に
黙ってたえてた つくしてくれた
冬子 冬子の 泣きぼくろ
ひとりにさせたら 気がかりだけど
泣かせちゃいけない これ以上
闇夜に咲いてる 夕顔みたい
どこか淋しい おまえの笑顔
冬子 冬子は 白い花
別れてはじめて つらさを知った
港さすらい 酒を飲む
遠くはなれて しあわせ祈る
愛した女は おまえがひとり
冬子 冬子 こころ妻
お山の松の木ゃ なにをまつまんまるお月さん 出るをまつ私しゃ誰まつ 胸でまつ今夜もあなたの 来るをまつ手紙の返事も ナシの花高嶺の花だと あきらめたどうせあの娘
北国の 春浅い川岸涙をこらえ ちぎれた雲をじっと見ていた あの娘(こ)よおくれ毛が おくれ毛が 風に吹かれ白いうなじが ふるえてた北国の アカシヤの並木よ二人の
たとえ死んでもいいわあなたのためなら幸福な女だと世間は言うでしょうあなたの重荷になりたくないのよ夫婦鏡にうつし出す別れの薄化粧涙をためていた女がいたことを憶えて
これ以上待ってても無駄ですか千代ちゃんめぐり逢ったその時に ひと目惚れ単純と笑うかも 知れないけれど日ごと夜ごとに 夢うつつ僕のお嫁に 来てくれないか千代ちゃん
愛しの妻よ 泣くじゃないたとえ別れて 住めばとて仰ぐみ空に 照る月は西も東も 同じことまた来る春が ないじゃないふまれふまれて こぼれ散る路の小草(おぐさ)の
いまでは指輪も まわるほどやせてやつれた おまえのうわさくちなしの花の 花のかおりが旅路のはてまで ついてくるくちなしの白い花おまえのような 花だったわがままい
愛しながらも 運命(さだめ)に敗(ま)けて別れたけれど 心はひとつぼくの小指を 口にくわえて涙ぐんでた 君よああ 今でも愛している君は心の 妻だからめぐり逢(あ
どれほど涙で やつれたら恋しいあなたに 逢えるのか夢で抱かれて 目覚めれば夜空の月さえ おぼろです待って待って待ちわびる 待宵草よ忘れてしまえる ものならばこれ
Ha' aheo ka ua ina paliKe nihi aela i ka naheleE uhai ana paha i ka likoPua ahih
淋(さみ)しくないかい うわべの恋はこころをかくして 踊っていてもソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ信じておくれよソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ愛しているのさほ
生命(いのち)をかけて 愛しているの私は青い 炎になって言葉でなんかとても とても 言えないが誰にもまけは しないほどそれでももしや 嫌いじゃないの小さな胸は
あんな男と 別れなさいとお店の友だち みんなに言われるわ苦労ばかりと 思うけどわたしがいなけりゃ だめになるあの人だから 暮らしてみるわもうしばらくは嘘も平気で