パスピエ
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しあわせの気配 – パスピエ
机の端っこにまあるい檸檬散らかった立ち去った 部屋に残ってた読みかけのページを風がめくる止まってた時が動き出す 茜色の空に響くメロディーがまだ耳の奥に残ってる それでもしあわせの気配がふいに胸を刺すたったひと口齧れば ほとばしるほどに半透明の未来に手を伸ばしてみよう酸いも甘いも苦いも すぐそばで実っている 街角に落ちたまあるい檸檬混ざっては止まっては変わってしまったの行き交う人々右にならえできなく…
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青々 – パスピエ
あ、トクントクン 巡っている息をしてる時間を刻む温度がもう次、次の朝には目覚めそうだよ背中の羽がちょっと残っててくすぐったいな 改札の音 採点中待ってて感度良好だし 節操なしのトリックを見抜いたら今日も 青いより青く生まれ変わってかけるものはいのちだけいつか消えたくなるほど恥ずかしいとそんな生き方がしたいよ 喜怒哀楽 ご丁寧に四つ並べて流行らないカテゴライズだ選ばれたわけじゃない わけじゃないけど…
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電影夢想少女 – パスピエ
切り取られた時間の中に閉じ込めた君が微笑む例えばfilmみたく鮮やかに心がふいに浮かび上がる flashの残像 焼きついて消えない光の影 追いかけていく今日もせーので捉えた一瞬を引き換えに望むのは永遠なのか それでもいいのなら めまぐるしく変わる世界outputだけが不変で事実まばたきの群れをすり抜けかりそめ 幻の中へ flashの残像 焼きついて消えない瞼の裏 あまりに眩くて夜通し考えても霞んで…
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大発見! – パスピエ
朝焼け色の目をして染まる時間を見ていた 大発見脱線したってA.OK 至って明快です弾丸は放物線 軌道を描いて高低差乗っかって 波は一瞬へ20億回使い切っちゃいそうな大発見 悪意のない迷路 不完全な論理頭の中覗いて欲を言えば格好つけたいなんて今は一度きりでしょ だって 遊ぼう 笑い転げ泣き喚いて向こう側 体一つ持って 朝焼け色の目をして染まる時間を見ていた 大発見実験して正真正銘 未知数歓迎ですメビ…
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トゥパリタ – パスピエ
今更highになって もっと感じたいでしょ揺れてたい触れてたい要は正義よBPM変調きたしたって乗りこなせちゃいそうかも運んで いつまで どこまで トゥーパッパリタ トゥートゥールパッパリタッタいっぱい食わせたいよな リータ利他でトゥーパッパリタ トゥートゥールパッパリタッタ肯定してよ三角形 リータ利他 日常から出てった エラー表示が光った寝る間も惜しんで集めた自分と自身もう欲しいもんなんてないはず…
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新擬態 – パスピエ
大都会ひしめく擬態負けを認めていい 幸あれと願うああ取り憑かれてしまう前に見抜けるか不確かになってるわ お顔色伺いつつ金色の目 比喩か事実かここでは皆隠せない独自の作法 徒党組んだ逃避行 大都会ゆらぐ期待あとの祭りなんて浮かばれないからああ取り憑かれてしまいそうだ笑上戸 画面上はレプリカ ともあれ優しくいたいまともかはともかくとしてユーレイでも無礼でも疲れたりはするんでしょうきっと 大都会ひしめく…
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溶けて – パスピエ
ただいまの頃には太陽がなかった等間隔の街頭 ミニマルな毎日 前足で探る暗い道もオリオン座だけは覚えていた 明日はきっと晴れるからあなたに会えるからまだあとすこし ほんのすこしシラフでいられそう どうかなこのあと少し休んだらきっと頑張れるから89℃のバターみたくおやすみ 波のかたちを見て 心に似てるでしょモノクロの視界が 色づいていく途中 思い出に見透かされそうだよ振り向けばわたしが立っていた 36…
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2009 – パスピエ
神様も知らなかったけれど世界はどうやら作れるらしい喜怒哀楽 飾りをつけて目を閉じたら流れに任せて あらゆる関係や曖昧さが隠し重なり合いとけあう何度でも 2009年の予想はどうだろうどうだろう車も飛んではいないがオーライ全身でノンフィクション浴びたら今日はそんな日なんでしょ 当然の雨2009年後僕らはどうなろう次の動作ひとつで変わったりしちゃうんだ 神様も知らなかったけれど世界はどうやら作れるらしい…
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sui-sou – パスピエ
誰かの祈りは雨粒に変わる手懐けたはずの心がはじける 横たわった街を見ていたんだ目と目に 降り注いだんだ染めぬくような光に照らされる感覚を覚悟 そうなんだ湧き上がる満ちていくとき無重力のような君の名をウォータリング 透明なしかくの中言葉は泡になってしまった聞こえないでしょ 朝露の甘さが土にしたたる向こう岸では子供らが駆けている 持て余す 両手揺らすまるで空中を泳ぐように思い出したんだ生まれる前に僕は…
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それから – パスピエ
白くぼやけていく背中なぐさめに そよぐのはアカシア綺麗だと いつか言ったでしょう ねえ、どうしようもなく溢れてそれから それからそれから それから数えきれないな季節は何度でも巡るわ 巡るわ巡るわ 巡る輪が重なる場所へ 喉の奥うずいた言葉が 言葉が言葉が 言葉が声になるとき聞いて欲しくなったあなたに あなたにあなたに つたない告白をしよう どうしようもなく溢れてそれから それからそれから それから数…