センチミリメンタル

星が降る – センチミリメンタル

吐いた息がほんの少しだけ
姿形を帯びて消えてく
華やぐ街明かり 埋もれてく
ひとりきりの僕みたいだ

ねぇ、どうして
君の最後の言葉は
またね、だったんだろう

星が降るこんな夜は
ただ手を伸ばして
子供みたくはしゃぐ君の
その横顔を 煌る瞳を
ついさっきのことのように思い出せるよ
いつでも
たぶん冬を越えて また春が巡ってきても
僕の心はつめたい星に
願いを掛けたまま凍っているの

どうかもうひとつだけ
君に言えるなら
伝えたいことがあるよ
どこか遠い場所で
知らない誰かと
誰よりも幸せに

巻いたマフラーは首元じゃなく
心を締め付けてるみたいだ
街中に灯された思い出が
僕の影伸ばしていく

ねぇ、どうして
君の最後の恋人は
僕じゃなかったんだろう

雪が舞うこんな夜は
ねぇ、まるで星が
舞い降りてきたみたいと
その微笑みを やさしい声を
ついさっきのことのように思い出せるよ
いまでも
たぶん会えなくても
君はまた地球のどっかで
かわいい顔して笑ってるんだし
なにひとつ変わらないよ

星が降るこんな夜は
ただ手を伸ばして
子供みたくはしゃぐ君の
その横顔を 煌る瞳を
ついさっきのことのように思い出せるよ
いつでも
もう会えなくても
僕はまた思い出すから
そのたび歌を歌っておくよ
星が降る季節を閉じ込めるように

きっと僕もいつか
誰かに恋をして
幸せになるからさ
どうか 君もそう
知らない誰かと
誰よりも幸せに

誰よりも幸せに

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