みやま健二
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ふたりの明日 – みやま健二
お前とめぐり逢えたお前と出直せるならお前を泣かせやしない信じておくれよ噂など気にしたらこの街は狭ま過ぎる心に確かな夢と明日を抱いて生きてゆくふたりで ふたりで幸せ掴もう お前も羽をもがれてお前も傷を抱いて飛べない日々を過ごして来たんじゃないのか夕暮れの八坂路は小雨のふたり路影も寄り添う仄かな香り抱いた細い肩ふたりで ふたりで幸せ掴もう 噂など気にしたらこの街は狭ま過ぎる昇る石段夜の円山浸みる鐘の音…
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俺のいい女 – みやま健二
そんなに飲んで 私を抱ける片目つぶって にっこり笑うはっとするよな 冗談いって俺の身体(からだ)を おもいやるそんなお前は… そんなお前は…俺の… 俺のいい女… もしも私が 嫌いと言えばあなたどうする おしえてよそんなことなど 無いはずなのにいじわる言って 涼しい目そんなお前は… そんなお前は…俺の… 俺のいい女… ほろ酔い気分で 体を寄せて幸せほしいと つぶやいた急に背中へ 飛び乗って千歩あるけ…
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男龍 – みやま健二
天にもらった 生命(いのち)の恩は生きて返すが 身のさだめうしろ振り向きゃ 幾山河(いくさんが)苦労みちづれ 越えてきた(そうさ) 男なら 男ならつむじ風だよ 龍になれ 人のぬくもり 情けを受けていくつ涙を 流したか運をこの手に 掴んだら離すもんかよ 男なら(そうさ) 舞いあがれ 舞いあがれ雲を破って 龍になれ 派手な暮らしは わが身に合わぬ誰が名付けた いぶし銀俺の人生 道なかば大志抱(いだ)い…
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浪花ちょうちん – みやま健二
無いないづくしが 二人の門出がまん辛抱の 花が咲きけんちゃん屋台の 法善寺(ほうぜんじ)コツコツ包丁の この音がうれし涙の 路地しぐれ浪花ちょうちん 夫婦(めおと)のあかり 男のいきざま 女房で決まる照れて言葉に 出せぬから水掛不動(みずかけふどう)に 礼参りニコニコおまえの その笑顔夜のちまたに 花が咲く浪花ちょうちん 夫婦のあかり 苦労を互いに 笑って暮らす夫婦善哉(めおとぜんざい) 石畳死ぬ…
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灘のおとこ節 – みやま健二
播州平野(ばんしゅうへいや)の ど真ん中太鼓が響く けんか祭り吹く風つめたい 向かい風心を燃やし 立ち上がる力をぶつける 大舞台雄叫(おたけ)び上げる 灘のおとこ節 生まれも育ちも この地元(じもと)いとしい女(あいつ) 俺の命この手で守れる 男ならこの手で夢を 勝ち取れる神輿(みこし)をぶつける 晴れ舞台男の見せ場 今日のこの勝負 男の強さの 裏側は目を見りゃわかる 仲間同士去年の自分を 越えた…
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酔待ちしぐれ – みやま健二
破れ番傘 男の意気地流れ女の うつし絵か交わした契りは こころの弱さ義理を隠せば また恋し浪花人情 酔待ちしぐれ 情け通せば 男が廃(すた)る五つ櫓(やぐら)の 芝居小屋所帯を持とうと 道頓堀(とんぼり)辺り抱いて酔わせた 捨て台詞(ぜりふ)浮かぶ瀬もあれ 酔待ちしぐれ 淀川(よど)の橋下(はしげ)に 辛さを捨てりゃ明日(あす)はふたりの 北新地男がいのちを いのちをかけて守るうなじは 傘の内浪花…
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太鼓男祭り – みやま健二
一年一度 男が燃える四国新居浜(にいはま) 秋まつり心を合わせて 鳥居をくぐる大漁豊作 ありがとうソラ エンヤエンヤ ヨイヤサーエンヤエンヤ ヨイヤサー豪華絢爛(ごうかけんらん) 太鼓男祭り 正月盆も 帰らぬ男(やつ)が息を切らして やって来る威勢(いせい)の良さなら 誰にも負けぬ揃いの法被(はっぴ)で 練り歩くソラ エンヤエンヤ ヨイヤサーエンヤエンヤ ヨイヤサー夢はでっかい 太鼓男祭り 女が惚…
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あゝおふくろよ – みやま健二
おふくろを 楽(らく)にしたくて俺は故郷(ふるさと) 後にした一人前に なれた今…親孝行を したい時親は亡(な)しあゝおふくろよ おふくろよあふれる涙が 止まらない おふくろは 俺のためならどんな苦労も してくれたその恩さえも 返せない…あの手をつなぎ 夢でいい歩きたいあゝおふくろよ おふくろよ亡(な)くしてわかった あたたかさ おふくろは 俺の心の愛という名の 宝物自分の事は 後まわし…夕焼け空…
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あとの祭りの一人酒 – みやま健二
あほな噂を まともに受けて投げたお銚子 はね返り好きな旦那の 背中は見えず四条の柳に 八つ当たりごめんかんにん 叫んでもあとの祭りの 一人酒 胸と胸とを 合わせるために帯は背中で 結ぶとか祇園ばやしを 遠くに聞いてあなたが解いた 夜もある紅も島田も わやになりあとの祭りの 一人酒 京の気倒れ 折れそな心そっとささえて くれる人こんな女の なんぎな涙笑おてふいてね ぬぐってね月もあきれる 秋の夜にあ…
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能登の灯祭り – みやま健二
御神酒(さけを)呷(あお)って 晒(まわ)しを締めりゃ風神雷神 舞い降りる火の粉振り撒く 松明囲み挑むキリコに あばれる神輿イヤサカ ヨッセ サカヨッセ (サカセ)祭りの能登に 光る汗 冬は荒波 夏には祭り心配ばかりと 笑う女(やつ)惚れているぜと 背中で言えば泣かすセリフと 背中で返すイヤサカ ヨッセ サカヨッセ (サカセ)祭りの能登に 心情(うらなさけ) 男魂 ひと夜に掛けて明日(あした)の漁…