ふきのとう

  • 案山子と人と烏 – ふきのとう

    案山子なぜ鳴く悲しいか白い大地の真ん中で雪が溶けたら始まるぞ毎日朝から晩まで 人は腰を曲げて種まきするそれをすぐあとから荒らす烏 ワルのBlack Black BirdワルのBlack Black Bird腹をすかした烏ワルのBlack Black BirdワルのBlack Black BirdワルのBlack Bird 案山子なぜ鳴く悲しいか星の降る町の真ん中で夜が明けたら始まるぞ毎日朝から晩ま…

  • 紫陽花 – ふきのとう

    紫陽花は雨の季節に よく似合う可憐な花どんな色と決められぬ 微妙な淡い花模様人はそれを 心変わりになぞらえる あなたは何色ですか 心の内側何色ですか 2人の思い出雨の雫が窓ガラスに 筋をひいて涙のよう雨上がりの日差しに 光っておちた目を閉じればあなたが 私に振り向く その花の心も知らず 移ろう色に惑わされ自分の心の色すら 捜しあぐねてひとりどこにも行けず それはまるで道化の花 あなたは何色ですか …

  • あいつが唄ったYESTERDAY – ふきのとう

    ぽつんと光るライトの中で 愚痴や氷の音にまじってあいつは自分に唄っていた ひとり背中丸めてその日暮らしの歌い手稼業 それもどこか淋しいもんさとあいつは僕に笑ってみせた タバコのけむる店の隅で あの日の歌が 忘れられない「昨日」という名の あいつの悲しみ遠く近く やるせなくもう聞こえない 心の唄 はやりの歌があふれる街で 店を辞めたと誰かに聞いた流れる月日に街も変わって 思い出だけが心の中に 早過ぎ…

  • もの憂げな10月 – ふきのとう

    ためらいながら 君の肩に回した腕をはずせば たそがれやがて君の姿も 遠くに見えなくなるざわめきと秋の風 もの憂げな10月 変わらぬ愛を 君とつらぬきたいね出逢った頃の ときめき白いノートはいつも 君のことで埋めつくされ僕の唄は君の他に 何も唄えなかった 心ははばたきして空を見上げる人は誰も迷い雲だよね心が君から少し離れて危ないよ危ないよもの憂げな10月は たどり着く先が どこかは誰も知らない人生な…

  • 奴凧 – ふきのとう

    空に泳ぐ奴凧 お正月の風をはらんで高く高く奴凧 物価高今年も続く 空に泳ぐ奴凧 お正月の風をはらんで高く高く奴凧 物価高今年も続く とめども知らず 遠慮も知らず苦しみあえぐ 人々よそに 涼し顔の奴凧 不景気の風をはらんで 耳を澄ませ奴凧 聞こえないか不満の声が目を凝らせ奴凧 見えないか貧乏神が 正直すぎて 置いてきぼりさもうひとつ うまく 生きて行けない 知らん顔の奴凧 お正月の空に消えてく 人気…

  • Mon amour rendez-vaus – ふきのとう

    スニーカーをはいて 自転車に乗って山の向こうの 町までサイクリング ひとつ山越しゃ 見えてくるあのこの住む町 mom amour rendez-vous お小遣いためて 買った自転車15段変速 スーパーバイスクル ひとつこぎだしゃ 風をきり今日はとびきりの mom amour rendez-vous お陽様かんかん照り 真夏のハイウェイは陽炎ゆらゆらゆら くらくらくらくららら 自転車を降りて スニ…

  • 風来坊 – ふきのとう

    この空どこまで高いのか青い空 お前と見上げたかった飛行機雲のかかる空風来坊 サヨナラがよく似合う歩き疲れて 立ち止まり振り向き振り向き 来たけれど雲がちぎれ 消えるだけ空は高く 高く この風どこまで強いのか北の風 お前と防ぎたかったピュー ピュー 身体を刺す風風来坊 うつむきがよく似合う歩き疲れて 立ち止まり振り向き振り向き 来たけれど背中丸め 直すだけ風は強く 強く この道どこまで遠いのか恋の道…

  • 美しく燃えて – ふきのとう

    脱ぎっぱなしの キャメルのブーツそろえかけて やめましたドアを閉めて 一度だけあなたの名前に サヨナラ 何も言わず 出てゆくけどそれがボクのあなたへのせめてもの やさしさといつか気づいて くれるでしょうか あなたに教えてもらうこと今のボクには何もないいつかめぐり逢う時がくればボクがあなたを愛したい美しすぎる 部屋の中でやさしすぎたあなた 背伸びしてた ボクの気持ちにほほえんだのは あの日のあなたワ…

  • 輝く朝に~ABRAXAS~ – ふきのとう

    あなたの瞳は 私の心震わせる 仄かな風のように波の音きらめく 輝く朝は妖精の 唄のように始まる束ねた髪やさしく ほどいてみせてよ あなたのすべてを Sunrise & Day Light喜びに満ちた朝の陽が 二人を包む離れられない あなただから僕が守り続けていたい 青い空消えゆく 虹の色だね美しいままで そばにいてあなたは他の 誰とも違うABRAXAS なぞめいた女神見つめるだけじゃ た…

  • 春雷 – ふきのとう

    突然の雷が 酔心地 春の宵にこのままじゃ夜明けまで 野ざらしずぶ濡れ 春の雷に 白い花が散り桜花吹雪 風に消えてゆく 過ぎた日を懐かしみ 肩組んで涙ぐんで別れたあいつは今 寒くないだろうか 春の雷に 帰るあてもなく桜花吹雪 家路たどるふり 声なき花の姿人は 何を思うだろうまして散りゆく姿 この世の運命を 春の雷に 散るな今すぐに桜花吹雪 命つづくまで 春の雷に 散るな今すぐに桜花吹雪 命つづくまで…

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