たかヒ~☆田島
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曇りガラスのパリ – たかヒ~☆田島
貴方はパリへ 私はサントロペつきせぬ思い 瞳に隠し 貴方はパリへ 私はサントロペ帰したくない 離れたくない 曇り硝子のパリは冷たくて燃える思いもやがて冷めるでしょも少し早く出会っていたならそんな風に言わないでよ 誰も悪くない 貴方はパリへ 私はサントロペ並んで座る 別れのカフェ 貴方はパリへ 私はサントロペ後ろめたさを 振りほどくように 貴方は語る とめど無く夢をこのひと時が 恋のすべて 曇り硝子…
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流れよ – たかヒ~☆田島
流れよ おだやかな流れよおまえは何にも 知らんぷりで いつも私の姿を映してくれる 澄んだ瞳で見上げるように 流れよ おだやかな流れよおまえは何にも 知らんぷりで いつも私の痛みを流してくれる それが役目と知っているのか 止めどなく流れ続けて どこへ行くまるで 恋する二人のように出会いと別れが定めと笑うなよ男と女 それが人生 一瞬一瞬 全ては流れ去ってゆくだからいつも この掌には 今 だけ 季節よ …
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夏の微熱 – たかヒ~☆田島
窓を閉めてカーテン引いてそして灯りを 消してひとり静かに 目を閉じれば夢の続きは 果てしなく私の心は 帰らぬ季節(とき)と帰らぬひとを まだ探しています……秋は夏の微熱を 冷ましてくれますか溢れる泪も 咽(むせ)ぶ言葉もそれはみんな 私と言う女の一夏の出来事…… 寂しい海は 青色(いろ)深く変えて音も聞こえず 淡くひとり静かに ただ寄せます心に残る 潮騒は貴方と私の 溢れる季節(とき)を奏(かな)…