桜の咲く春の日
君と初めて出会った
僕は最初の友達だった
小さな君の手
イタズラが大好きで
ひどくママに叱られた
同じ歩幅で同じ呼吸で
いつでも隣で
夏の海や
枯葉ではしゃいだ秋
ああ
悩みさえも打ち明け
分かち合った
君が微笑む
ハの字まゆげと口が
君と僕はよく似てる
冷えた初雪の朝
熱を出して寝込む君
一緒に夢を見よう
時は過ぎて
君は大きくなった
ああ
遠ざかる日々
薄れる記憶の中
君が微笑む
錆び付いた両足は
動くことはないけれど
もう一度だけ
君の隣で
夢を見たかった
桜の咲く春の日
君と出会ったあの日を
僕は今も思い出せるよ
小さな君の手
握り返す笑顔
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