solua
夜明けの足音 – solua
眠れない夜 秒針の音
冷蔵庫が虚空に唸る
ブラインド越しの月が
満ち欠けるようにいつかは
痛みは温もりに変わる
時の舟 どこへ流されても
めぐり逢えるだろう
傷痕から夜明けの足音
溜め息より密かに
新しい毎日が降りそそぐ
どんな空にも
壁の絵葉書 水槽のテトラ
音のないテレビが照らす
真夜中過ぎの雨が
乾いた花を潤し
置き去りの記憶を洗う
夢の櫂 明けない夜はない
静かに漕ぎ出そう
悲しみから生まれた優しさ
誰かに届くように
光射す今日の日を歩き出す
扉開いて
草木が目を覚ました
歌う鳥の声
傷痕から夜明けの足音
溜め息より密かに
涙にも笑顔にも舞い降りる
千の光
夜明けの足音
溜め息より密かに
新しい毎日が降りそそぐ
どんな空にも