天々高々

がたんごとん – 天々高々

白い息 吐いて向かう駅
木造引戸の待合室に
真っ赤な顔で待ってるストーブと
駅長さんにおはよう
暖房効いてあったかい車内
冬空走る二両編成
でっけー山とでっけー空の事
絶景なんて思わない だけど
ちっちゃい俺じゃ気付けないのかも
重たいカバン テストが不安
最近なんか色々不満
ベルが鳴り発車オーライ
刻々と迫る将来

がたんごとん 走って行く

役場や農協より東京
ローカル列車の線路の上にはない進路へと
旅立つその日の朝 変わらずにただ笑ってる母
並んで駅へ向かう道すがら
近所づきあいがあーだこーだとか世間話
しゃらやかましい 座席に着いたら窓ガラスには
押し当てられた母の手の平の
ハンドクリームが付いてベタベタ
いつか出掛けた 茂る山や川
流れる景色 故郷の街が遠くなってく
センチメンタル だけど母の手の跡だけついてくる

がたんごとん 走って行く

晴れた時ほど地下鉄は暗い
吊革握ってよちよち歩き
未だに半人前の社会人
掴まり立ちのヘロヘロボディが
ようやく空いた席に滑り込む
沈んでく夕日 しぼんでく勇気
横目にケータイ見つめニコニコのあの子
液晶越し繋ぐ 彼氏彼女
手の平サイズ 越える100マイル
幸せそうで思わずスマイル
休日まであと三日
しゃーねー もうちょっと頑張ってみっか
ひと息ついた 止まってばっかの各駅停車 でもいい
鉄道 レッツゴー

がたんごとん 走って行く

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