新学期が始まって
3ヶ月くらい経った
いつもおんなじ感じで
残りを消費するんだな
新学期が始まって
3ヶ月くらい経った
席に慣れるくらい経った
君のいない思い出が増えて
君の知らない友達がすこし増えて
寂しくて立ち止まるの
片足だけ
誰もいない教室が暮れて
照らす紅の街がとても眩しくって
目を閉じても
きっと夜が終わるだけ
新学期が始まって
3ヶ月くらい経った
いつもおんなじ感じで
余りを消費するんだな
三学期に転勤で
引っ越したクラスメイト
過去になれるくらい経った
まだ泣かない
角を曲がるまで
意味も知らない
外付けの誓いをつけて
「離れてもまた会える」と
形だけ
宝箱はまだ土の中で
小さな賞状の文字も
かすれていくんだって
火にくべてもきっと煙が呼ぶだけ
君のいない今日も生きてるよ
君の知らないお話が少し増えたよ
叶わぬ夢の残滓が私だね
泣いて悔やんで選び続けて
椅子に座って
フィルムを手操り終わった時
その角を曲がってみれば
あの日のままで
君が
手を振っている
新学期が始まった
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