多岐川裕美
私…… – 多岐川裕美
今朝もスープを二人分
つくってるなんて お人良し
あなたが突然 おはようと
この部屋に来そうで
飲みすぎたんだと目をハラシ
私に倒れる
何故かしら そんなこと
考えているのは
不思議なのよ
不思議なのね
私もただ ひとりの女
赤に変った信号を
イライラ待ってるそんな人
あなたのレールはどこだって
取り外し可能ね
ゆうべと今夜の言う事が
まるでデタラメよ
それだって 何もかも
素適に見えてくる
不思議なのよ
不思議なのね
私もただ ひとりの女
今朝もスープを二人分
つくってるなんて お人良し
あなたが突然 おはようと
この部屋に来そうで
飲みすぎたんだと目をハラシ
私に倒れる
何故かしら そんなこと
考えているのは
不思議なのよ
不思議なのね
私もただ ひとりの女
赤に変った信号を
イライラ待ってるそんな人
あなたのレールはどこだって
取り外し可能ね
ゆうべと今夜の言う事が
まるでデタラメよ
それだって 何もかも
素適に見えてくる
不思議なのよ
不思議なのね
私もただ ひとりの女
雨がやみそうだわ蒼い風音 流行唄(はやりうた)昨日他人事(ひとごと)だった悪い予感の水時計あてにはならないつめたい男だけどあなたのばらまく不安がとてもスリルよジ
なんにも思わず 涙も流さずあなたの残したグラスを 見つめてひとりみんなわかっていた筈なのに心の奥のさみしさを ああわかってあげれば 別れも知らずにすんだのきっと
ドアを開ければ いつもの部屋ソファーの中に沈みこむのよ化粧をおとした鏡には女の心が映るわ送ってきた あなたを無理矢理帰したけれど一人でいることに少し疲れたみたい
幸せ それとも 不幸せ幸せ それとも 不幸せ鳴らない電話が憎らしい今夜もあなた 遙かなひと束めた髪を ほどきながら待ちわびる心をなだめてるララバイ 今日もくちづ
シャツのボタン 二(ふた)つはずしただけで他(ほか)の男(ひと)の視線 気にしてるあなたおいくつと ひやかせばムキになる人…モンシェリー早く大人になって欲しいけ
彼女の電話からパリの匂いがしたメトロの風に舞い踊る黄昏彼女の電話からパリの匂いがしたHOTELの重い扉の閉まる音それからしばらくして あなたから届いた彼女とあな
プラットホーム 恋人達腕をまわして 歩いてゆく私はひとり ベンチにもたれ煙草に火を点けてみる煙が風に漂よえば今朝のセリフがもう一度波のように押し寄せて涙を誘うの
車を乗り捨てるように あなた愛の月日さりげなく ……脱いだあたしはそれでも今日と同じ顔で明日もどこかで笑う 約束よそうよ どこかの街で雨に濡れてるAhh あたし
アモール 欲しいのきつい爪の跡アモール 欲しいの生きてる 証拠(あかし)だけAh 昨日(ゆうべ)とちがう顔見せてるとAh 私を責めているそれがあなたの若さの理由
夢でもし逢えたら 素敵なことねあなたに逢えるまで 眠りつづけたいあなたは私から 遠く離れているけど逢いたくなったら まぶたをとじるの夢でもし逢えたら 素敵なこと
もう一度 私を抱きしめて今なら ドアを開けてあげるわあなたの心の別の女(ひと)黄昏の街 探していいわテーブルの上に残されたグラスに揺れる甘いお酒それはきっと あ
さよなら Mr.J.J. あたしをさがさないでもうお帰りなさい 彼女が待ってるわさよなら Mr.J.J. あたし旅にでるのよそうもとの気ままな 踊り子に戻るわ生