山姥切国広
花の雨 君の名残 – 山姥切国広
花の雨
泣いているのは
空か? 花か?
濡れそぼつ君が
儚く散って
傘に残さるるは
君の名残
咲く君も
散る君も
あだめかし
徒名草(あだなぐさ)
にわたずみ
浮かぶ筏(いかだ)
君の名残
花の雨
泣いているのは
空か? 花か?
濡れそぼつ君が
儚く散って
傘に残さるるは
君の名残
咲く君も
散る君も
あだめかし
徒名草(あだなぐさ)
にわたずみ
浮かぶ筏(いかだ)
君の名残
闇に蝕まれた 吐息残す 白夜に彷徨うそれはあるべき姿なのか救いなき魂の叫び絶望の果て 振り解いたこの手の冷たさこの未完成な命ならもう戻れないだろう止めどなく溢れ
流れゆく水を覗き込む揺らめく己が敢え無く消えゆく流れを止められた水を覗き込む鋭い碧眼じとりと見つめるお前は誰だ?俺か?俺だとしたらいつの俺だ?かつての俺か?この
古池の水面に映る俺確かな輪郭見紛(みまが)うことなしいし ひとつで生まれる波紋風 吹かずとも生まれるさざ波何が変わる?何かが変わる波打つ水面に映る俺不確かな輪郭
散る ひとひら ひとひらおなじ命(はな)は ない枝と別れ空に舞う美しさはそこまで地に落ちて池に浮かび瞬く間に朽ちてゆく醜く儚く聞かせてほしいどんな風に 生きてき