Cing
動物たち – Cing
灰色のビルの裏側に
微かに聴こえる メロディ追いかける
立ち昇る煙を抜けて
閉ざされた扉に手をかける
目の眩むような
甘い夢の中で
剥がれ落ちて消えていく テキスト
振動は 意味を食べ尽くして
世界の台本が 燃え上がる
動物たち
美しい踊りで
意味のない響きで
紡がれる物語
いつの間にか整然と
舗装された公道を歩いて
取り囲む無数の鏡
覗き込む仮面の人々の営み
幕が上がる
喝采を!
目の眩むような
甘い夢の終わり
抗うように鳴らされた
カウント
心臓は意味もなく動いて
世界の台本を書き換える
動物たち
音のない言葉で
枠のない形で
繋がってく
動物たち
美しい踊りで
新しい仮面で
描き出す物語