ライター – 洸平
帰り道 思いがけず買った花火とライター
こんな事になるなんて
だれが想像した? 暗い橋の下 子どもみたいに笑った
ぶつかる右手と左手が
期待と不安を感じさせるよ
落ちる火の粉が 僕ら一緒に いれる時間を 燃やしていく
見つめ合ってる
恋をしている
それは思い違いじゃないから
優しい嘘で
真実に蓋をして
時々顔出す月 指差して
君に触れる術があるとしたら
僕は世界も敵に回すだろう
頭の中 妄想は世界規模だ
思いがけず飛び出た言葉のせいで
何かが崩れてしまいそうで
黙る僕らの 先にあるモノ 分厚い雲に 隠れた月
見つめ合ってる
恋をしている
それは思い違いじゃないから
優しい声で
またねと呟いて
寂しい素振り見せぬよに
手をふって サヨナラ
君の声が 君の顔が 消えてく
タバコ吸わない 僕のポケットの中には オレンジ色の ライター
Hey tell me tell me 教えてくれないか
これは恋? それとも思い違い
こんなはずじゃない じゃあこの痛みはなんだ
てかさっきからこんな事ばかり考えてしまうよ
朝も昼も夜もずっとこんなんで 初めて恋した少年みたい
もう冗談じゃない でも考えてしまうよ
こんな気持ちになったのは 君のせいだよ!
ずっとずっと怖くて これ以上誰の事も 傷つけたくなくて
だけどもう嫌いにもなれないよ 誰よりも君の事
鳴らないベルに期待して 気付かれまいと毛布に身を包んで
でも 包んでるのはちっちゃな心 傷つかまいと 必死になって
腫れ物に手を出した様に 大きくなるほど痛くなるこんな思いするのならば
夢だった事にして 目覚めたい
止まない雨に打たれて びしょ濡れになって風邪を引く前に
今 伝えなくちゃ 若気のいたりでもいいから もう一度だけ
押したり引いたり 出来なくて
ずっと部屋にいるのに どうして来ない
望みなどもうない 今更失うモノなど 何もない