振り返るまでは見えていなかった
初めて気付いた 簡単なことに
今何か言わなくちゃ 一人じゃ分からなくて
誰かを待っていたんだ
空へ飛び出した人が向かう先は
色褪せた夜の思い出だろうな
せまい枠を引き裂いて駆け上がっていくために
僕が変われるのなら
三角形に広がった掌の宇宙から広い世界を見渡して
放物線なぞっていって小さく散った光が
いつかは誰かの胸を照らすように
分からない言葉を噛み砕いたような
当たり前のことを分かり合えたなら
僕のこと伝えたくて足りない頭で紡いだ
本当の話だけを
初めから知っていたんだ
よく有るおとぎ話の続きを演じただけだった
そっと駆け寄って息を飲んだ顔に
今だけは手を添えて
三角形に広がった掌の宇宙から広い世界を見渡して
色を持って生まれ落ちた小さな僕らの芽が彩る夜に
三角形 いびつだった夢を見たその日から物語が始まる
妄想だって言わないで僕らのいた軌跡が
いつかは誰かの胸を照らすように
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