小高芳太朗

トリス – 小高芳太朗

いつからだろうか いつ死んでもいいやと
思うようになったのは いつからだろうか

どろどろに酔って夜眠りに落ちる時
このまま目が覚めなけりゃ そんな事を考える

死にたいわけじゃない でも生きたいわけでもない
色のない暮らしをただ塗りつぶしてるだけ

いつからだろうか めんどくせえかどうか
それがすべての基準で息をするようになった

このまま生きても似たような明日が
似たような昨日にすり替わっていくだけ

泣きたいこともない でも笑いたいこともない
味のしない暮らしをただ飲み下してるだけ

なあ、もういいだろう なあ、もう沢山だろう
俺だってそれなりに頑張ってきたんだよ

絡んできたクソガキを殺すつもりで殴った
お前みたいなカスには息を吸う価値すらねえ

気を失うくらいにウイスキーを飲んでも
心に空いた穴から全部こぼれ落ちていく

いつからだろうか ああ、いつからだろうか
こんな風に世界を見るようになったのは

いつからだろうか ああ、いつからだろうか
いつ死んでもいいやなんて思うようになったのは

死にたいわけじゃない でも生きたいわけでもない
なんとなく生き延びて なんとなく眠るだけ
泣きたいこともない でも笑いたいこともない
しかたなく朝が来て しかたなく起きるだけ
死にたいわけじゃない でも生きたいわけでもない
からっぽな自分になにも期待してないだけ
泣きたいこともない でも笑いたいこともない
からっぽな心がただ干からびていくだけ

めんどくせえなあ ああ、めんどくせえなあ
なんにもねえなあ ああ、なんにもねえなあ

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