一路真輝

紫に匂う花~万葉ロマン「あかねさす紫の花」より~ – 一路真輝

茜さす 紫野ゆき 標野ゆき
野守は見ずや 君が袖振る
飛鳥の川の岸辺に
薫る君はあでやかな
紫の花 紫の花

明るい春の陽ざしの中に
陽炎のように現われた (Ah ah)
君を恋い 君を慕い (Ah ah ah ah)
あてどなくさまよう (Ah ah ah)
君を恋い 君を慕い (Ah ah ah ah)
あてどなくさまよう (Ah ah ah)

紫の 匂える妹を 憎くあらば
人妻ゆえに われ恋いめやも
畝傍の山の梢に
遊ぶ君はきよらかな
白鳥の精 白鳥の精

雨にけむった秋の巷を
雲のかなたへ飛び去った (Ah ah)
君を恋い 君を慕い (Ah ah ah ah)
あてどなくさまよう (Ah ah ah)
君を恋い 君を慕い (Ah ah ah ah)
あてどなくさまよう (Ah ah ah)

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