生まれても
生まれても
お空は暗い
息をして
息をして
お歌をうたう
つないだ
手と手の中にあるのはなに
子犬の鼓動と
水玉ひとかけら
カタリ コトリ
離さないで
戻っても
戻っても
夜明けはこない
また死んで
また死んで
お星が墜ちた
縫われた
まぶたの奥にあるのはなに
虫食い胡桃の実
蜥蜴のしっぽの骨
カラリ コロリ
さようなら
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召シマセ 艶薔薇ヨリドリミドリ イロトリドリニわたしたちを束ねて絹のリボン結けば着飾ったドレスも霞むわ紳士の腕のなかでうっとりと開くのよどんな甘い恋さえ敵わない
千切って幾千わが心をはらはら舞わせる桜の花びら差せども薄紅積もれば薄墨砕いて幾萬この肉体をぱらぱら零れる春の夜の霰凍えた痛みは裂けて痣となるどうぞおひとりでお出
巡り逢ったが運の尽きハラリ 零れ落ちる言葉 連ねたとて誰もわたしに在る真触れも出来んじゃろサクラ 舞うが如く今生とはおさらばされど親に貰ったこの身が可愛い命より
粉雪を凍らせようか地に舞う前に吐く息ひとつでつららと見紛う氷の匕首雲が裂けるたびに月も刃を見せよう憎しみの為に出逢う定めもまた愛し 故に藍より青く想いを遂げるそ
愛しいただひとつの名を呼べど返る声無き夜の果てよ静寂かすめて曳くひとすじ蜉蝣の碧く長い尾のようにやさしさ喜び込めときに悲しみ満ちいくどいくど呼んだろうこうしてい
祖国の墓土(つち)へと眠るわが血の絆と力現世こそ君へと繋ぐ亡き日の剣を以て誇り持たぬ者が治める地には隷従の跫音聞こえるだけだろうどうして道なき道さえ確かに進んで
天に微睡む神の指から物語をしたためる藍墨(インク)空に零れて広がる金青(ブルー)固く錆び付いた門扉が開いていまが 逢魔ケ刻一斉に舞う菫蛾緑蝶鱗粉は七色の霧雨恐れ
はるかな命の始まりが翡翠の蛹であったならひかりの中目覚めたでしょう美しい姿ひろげ心魂(こころ)は今もその時のままはじめて来たのに懐かしいはじめて見るのに愛おしい
片眼の兎追い少年は裏庭の柵越え森に迷い込む飛び散る木漏れ日の精たち色とりどりの花目が眩んでゆく触れば怪我する毒茸の群れが嗤って転がる絡まる蔦の葉樫の根に掴まれ足
狂える嵐 既に遠く去りて私の中で眠り睡る修羅糸に巻かれてたたまれる千々に裂かれた翅だろうと血を流した 涙の代わりに何故それを愛と名付けようと思うのだろう病葉にも
コバルト色の空へ翼広げて飛んでみたいと願う太古より人類(ひと)は竜のように強く鳥のように優雅にどこまでも自由に軽々と遙か高みへだけど私が飛べるならひそやかな蝶が
あなたが失くした緑の鍵ふたりの秘密の花薗へと続く錆びた扉最後に開けたのは昨日のことかそれとも遠い昔葉末の腕がひらく迎えるように萌黄の蔦は伸びる抱き取るために蘭の
奏で歌わん 甲冑の下鼓動は恋の獄この世に浮かぶ嘘や汚れを織りなす言葉に埋めただ美しい日々だけを語りつづけ捧げたいのです青剣輝る切っ先へ腕から注がれる力こそ血潮を
指を組み踊りましょう揃いの真白い服は窓と同じたそがれ色に染まっていますあれはダフネ薫る春この“今”は永遠ではなくふたり分かつ刻は来ると悟り泣いたのはここが黄泉の
手首足首 落として曲がる腕膝 剥がして頸と頭を 離して月の転がる匣の中に敷き詰める閉ざさぬ眼球(ひとみ) 映したのは僕にはけして見えぬ何かいつもと変わらず妬まし
蒼キ朝(アシタ)過去ハ死セリ君ハマタ孤独ヲ抱ク夜ヲ覆ウ目蓋開ケ凶キ影ヲ恐レルナカレ仄くらき柩から産み堕とされた人形のように躰は赤く凍え心は闇にあやされ育つ君に僕
空を裂き走る閃光の矢は天の放った慰みとなろう瞬く瞼に真実(ほんとう)の光景を映さぬまま交わされ流れる哀れみと涙に何が宿る傷付いていない足大地を駆けてゆく差し伸べ
バテンレースの日傘から夏の影絵が 回り 落ち白い首と 萌黄の帯に留まるそっと振り返った母のいつも泣いてるような目は僕を抜けて知らない誰かを遠く見つめていた傾く
赤い満月割る高い絶壁の淵墜ちる 私は誰吠える狼の声総毛立つ身も心も生きることを怯え生まれ変わり損ねてすでに行き場はなく檻の向こうはどっち愛される獲物のように闇を
わたしの短い生涯のうちで何よりも光満ち深く輝いたのはひとりの画家の二つの星の瞳でしたどれだけわたしはその光に照らされたでしょう薔薇色の絹を 着飾るわたしは三才の