艶も酣

絶寵花 – 艶も酣

赤い赤い 血のように赤い
くちびる いやしく笑う
お前は誰なの 鏡の向こうで
あたしを見つめる お前は誰なの

ひび割れそうなほどに
ひとみは見開かれて
回転始めた あたしをはりつけに
ケタケタ笑ってる ソドムの宴

だんだん うずいて だんだん ひらいて うけいれてゆく
だんだん きづいて だんだん あばいて めざめてしまう

劣等感 劣等感 劣等感 ゆさぶって
絶寵花 絶寵花 絶寵花 きれい
劣等感 劣等感 劣等感 いたぶって
絶狂夜 絶狂夜 絶狂夜

だんだん うずいて だんだん ひらいて うけいれてゆく
だんだん きづいて だんだん あばいて めざめてしまう

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帰子壺 – 艶も酣

でんでん でんでこ でんでの花はねんねん ねんねの おがわにひらくおやまのとがった おちょぼさまあっちのこ こっちのこ ちゅっぽちゃっぺこっつぼに かえっておい

産断末魔 – 艶も酣

満月は今宵雨ふらし 魔物が目を覚ますしたたかに天によがる時 因果は降り注ぐうごめく裂け目に忍び込む脈動たぎらせた鬼陰たち哀れめば愛しい 蔑めば恋しい彼らの雄叫び

空虚壕 – 艶も酣

寒い 痛いよ 暗い 狭いよ広い いないよ きみがなぜに空は悲しい時もなぜに空は美しいの寒い 痛いよ 暗い 狭いよしたい いないよ きみがどんな顔で笑えばいいのど

禍壺ドロリの慈悲 – 艶も酣

雨は月の恥じらい蜜大地のほっぺに よがり染みなぁ モダンな花束を好むと嘯(うそぶ)いて鬼ツノにょろりは どうして禍壺ドロリの花園を 愛でることを隠すのでしょう逃

覚醒プラットフォーム – 艶も酣

あなたは疑わない私の千切れそうな囀りを嘲りの奉仕のものだとあなたは決して疑わない昨日が昨日であったこと昨日を昨日のものとしてあなたは決して疑わないひ弱な己の影さ

鬼角ニョロリ – 艶も酣

鬼さんこっちよ 手の鳴る方へとおしおき おしおき ほしいのわるいことしてたの鬼さんこっちよ 罪成る方へと鬼さんこっちよ 手の鳴る方へとニョキニョキニョキと のび

天地眼鏡 – 艶も酣

誰にも見られていないと言うけどあなたの罪なら あなたが ほら 見ているじゃない天(あめ) 地(つち) 星 空 彼らも見ている上手にやってるつもりでいるでしょうけ

お月さん – 艶も酣

お月さんが追っかけて来るお月さんが追っかけて来るお月さんが腰 つかんで人差し指で“内緒”って言ってるお月さんが膨らみ抱えてお月さんが食い込んで来るお月さんが染み

不如帰 – 艶も酣

そんな矢先に見た夢は桜 かごやかともすれば 毒見花真っ赤な声でテッペンタケタカおっかぁの声でチョッピンツケタカあの世は どっちあの世じゃ わがんねぇこの世は ど

遺言桜 – 艶も酣

夢はいつか覚めるもので命はやがて果てるもので年年歳歳花相似たり微笑み 帰らず時が人を変えて行くの人が自ら染まり行くの歳歳年年人同じからず風に舞うカルマ生ませて下

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