雨降りの暗き朝の
目覚め悪しきは
凡そくだらん人生
悪夢の中
今すぐ立てよ、男よ
窓を開ければ
雨雲の黒き儘に
鈍く光る
力と風
渦巻く今日だなぁ
孤独と雨
身を打つ今日だなぁ
西の空は予感に満ちていた
開けっ放している木枠の窓
拓かれて味気の無い
日々の行く方に
項垂れて諦め顔
『さよなら、君』
木漏れ陽に手を翳して
『死ぬな、生きるな』
哀れ人
悲しき性
微笑む癖
力と風
木々が揺れているなぁ
孤独と雨
傘を差そうかなぁ
西の空は薄日が射していた
開けっ放している木枠の窓
―あれは二十八年の虚無と怠惰の形
あれは二十八年の嘘と欺瞞の形―
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モウ烏ガ騒ギ出ス頃直ニ夜ハ明ケル窓ガラスヲ震ワセテ光ガ降ル 光ガ降ル用意は出来たか? 扉が開くぞ!ギラリと差し込む朝日ネジガ外レテ 部品ガ割レテモナルヨウニナル
埃混じりの風が吹く街は昨日のままさ油模様にギラギラと浮かぶ狂った決意の鼻唄昼飯時の騒ぎと午後の人いきれかわして歩く街路に春の陽が注ぐ明日の墓場を誰が知ろ俺は俺の
そんな事はどうでもいい事だ肝心なのはそういう事じゃない筈だ不確かなものを 不確かな足で追いかけ回す嘆きを吐き捨て眼を上げりゃ血が滲むような月が出たそうか、そうだ
繰り返される俺達の泥に塗れた物語甲斐性なし 性懲りもなし足取り常に心許なし何度も何度も諦めて飽き飽きする程 へこたれて白、上げて 赤、上げて白、下げないで 赤、
睫毛が濡れているのはこの霧雨のせいさ砂が降るようにそれはサラサラと軽く寝静まっている路地で昼間見た猫が一瞬、俺を見止めて物陰に消えた何処を歩いて来た? 何を手に
白昼馬鹿に景気良く打ち上がる花火は色がない 味気もない じゃやってられるかよだが虚しくなって足を止めるな腐ってちゃ進まねえよ砂を掴んで立ち上がれ喰らわせてやりな
八月某日 床に寝そべって眼を閉じている建築現場の足場をバラす音が聞こえて来る歌うような掛け声定刻通りに時報が響く空の上からあれからどうして此所まで来たかこれから
進んでいるんだろうか?戻っているんだろうか?頭の上には通勤電車足の下には汚れたアスファルト同じ街 同じルート 同じ靴同じ店からは いつもの匂いがする花弁は枯葉の
椅子に座っているチャンスは此所にはない鳴き交わす烏が今朝はやけに騒いでいる家を出て歩き出す地図が何処にもない行き交う自動車の速度が襟を揺らしてゆくそして逆光に浮
手にしたものはガラクタばかりであったがそれ等は今もポケットの中で燃えている越して来た日々は無価値なものであったか?今朝も街は広がり続けている辿り着く宛のないまま
広げた手のひらを隅に翳す翳した手のひらに何もない何にもない手を翳せば空には空ばかり手のひらにも空にも何もないカラッポだ それで全部だそしてゼロから全てが始まるゼ
背負っているその荷物が何であれ持っているその力が何であれやるしかねえ いつだって やるしかねえんだ行くしかねえ いつだって 行くしかねえんだ遠く稲妻走る 嵐が来
土煙を上げて明け暮れが軋む音を立ててこの日々が長い登り坂立ち止まり仰ぎ見る空泣いちまえ 泣いちまえ 月明かり思い出せぬ歌 遠い街なんでもねえ なんでもねえ 星が
信号が変わる 人が押し寄せる見事に擦れ違ってゆく電車が滑り込む 人が押し寄せる素早く入れ替わってゆくさっきの人の背中も影も三つ数えたら見えなくなるラララララララ
合鍵を持ってる扉は見つからない探し倦ねて汗ばんでいる朝の陽を浴びながらひなげしが咲いている突っ立って全ての問いに答えながらそこで今を生きている独りぼっちで雷鳴が
僕を呼んでいるのは誰なんだ?君を呼んでいるのは誰なんだ?明日に待っているのは?そこで待っているのは?真っ暗闇で何も見えなかった喉が乾いて何も言えなかった眠れぬ夜
雨上がりのアスファルトが湿った記憶を呼んで口笛で誤魔化している一足毎、移り変わる心の風景を宵闇が塗込めてゆく絶妙にズレてる完璧に引き剥がされてる明らかに狂ってる
歩き飽きた道をノロノロと行き先なんかは決めてない忘れかけてた横顔がふと浮かんで消えたなにをどうしてきたのやら今となっては遠すぎて八月のスモッグの空の下また振り出
太陽に暈がかかっていた歪んで水面に浮かんでいた記号のような言葉だけが次々と降り積もっていったどうして涙が出るんだろう?夕立、バラバラと爆ぜるように靴音、バラバラ
点滅を繰り返してそれは遠くまで連なっている笑っているように見えて泣いているようにも見えるのは輝く都市の栄光戯れて退屈になって澱んだ光は鳩の背中に乗って飛んでいっ