平沢進

  • 死のない男 – 平沢進

    ロケットは晩年も 空を行くだろうし庭の木の実りに 思い出したニュアンス 国中のもの知りにたずねてもあてはない惜しむらくはひとつ授かり受ける慈悲はない あー 死のない男 タワーは雲をついて 杵(きね)の柄(つか)を洗うそろそろと胸の 奥で確かに聴(き)いた 国中のもの知りにたずねてもあてはない惜しむらくはひとつ授かり受ける慈悲はない あー 死のない男 セレモニーは快活 世紀を誇る明度庭の木の実りに …

  • UNDOをどうぞ – 平沢進

    「UNDOをどうぞ」 HURRAH SAILORHURRAH SAILOR ヨーソロー 人気の新着歌詞 Lotus – 平沢進 かたくなに夜は来て はるか道の上キミがまた歌う時 胸は急いでゆく変わらないものをたずね明日は生きる日とあの日から見えていたキミに咲くロータスよとめどなく夢に見る 賢者のプロペラ-2 – 平沢進 赤色の塔を削る風は吹きキミの空に塵と舞い 誰も見ぬ意匠…

  • 静かの海 – 平沢進

    雨空に化石を踏んで 今行く道人の隠す夜をたずね地に深く水の音聞いて 空行く鳥呼べよ 波と月の呼応を 草は枯れて キミに向かう虫は朽ちて キミに変わる 雨空に化石を踏んで 今行く道人の隠す夜をだすね 口笛は月への港 今 夜風に姿捨てて君を呼べば獅子の餌に銀河の渦がうまれて巻く人の息にリズムを得て 草は枯れて キミに向かう虫は朽ちて キミに変わる 口笛は月への港 今 夜風に姿捨ててキミを呼べば 産声に…

  • 太陽の木 – 平沢進

    陽を産むといわれた木の根方に伏せては待つ踊り手の背を突く稲妻に眩んでは泣くヒューと風が ヒューと夢に 雲を突く土砂の数津波に見まがうほどの夢魔声は来て嗚咽の雨は降りオニのように泣くヒューと風が ヒューと夢に 火をおこし すくと立つ見上げては拳を振る踊り手を夢は呑みくるま座の友は泣くヒューと ヒューと ヒュー 陽を産むといわれた木の根方に伏せては待つ踊り手の夢は醒め友は立ち去りすくみ泣くヒューと風が…

  • 山頂晴れて – 平沢進

    いざ地を行け空想の 山頂晴れてそびえる心は静かなさあ行け星の混沌は 緞帳下げて震える あー 風が鳴るわ ビルを今ぬけてあー 人が行くわ あてもなく道に 山頂晴れてそびえる 友来たりて未来は 惨憺たると教える心は時の外気奮わせと老朽の だんだん海は波立つ あー 人が泣くわ 夢はまた消えてあー 雨が降るわ 窓を今ぬらし だんだん海は波立つ 山頂晴れて 山頂晴れて……… 枯れた花に万全の 道しるべ読み分…

  • ヴァーチュアル・ラビット – 平沢進

    ロシアからの便りでは嵐の海にあるというアボリジニの晩餐にならんだ力と規則がうず高くと降る砂漠は遠くアポロも行けぬ空 パロマからの噂では静かの海が割れだしてニューギニアの刈り入れにひそめく力と規則が吹く奈落に福たまるが遠くコロナもとどかない ハイホー 口笛吹きハイホー ウサギ追えばハイホー ルナは3Dキミをつれて行こう ハイ オー ハイ かぐや姫の所説ではNASAの火はまぶしくてブードゥーのニワトリ…

  • ロシアン・トビスコープ – 平沢進

    ハラショーと白衣着て来た人半分どこにあると訊いた ロシアン ロシアン ロシアン ロシアン ロシアンロシアン ロシアン ロシアン ロシアン トビスコープ 「東京の平沢です」 薄情と情持って来る気の半分なくした?と訊く ロシアン ロシアン ロシアン ロシアン ロシアンロシアン ロシアン ロシアン ロシアン トビスコープ 「私です」「ちがいます」「私です」「ちがいます」 ハラショーと白衣着て来た人半分ど…

  • バンディリア旅行団 – 平沢進

    遠い昔に 声は響けよ春ま近の あの丘の上から岩へと根をはる木々の秘法で行く舟に乗り思い出せば 君を呼ぶよいつか 会うと 遥か 君 別れに この唄と響けよ遠いあの地の エコーに身をよせて陽はいつか暮れて海へ知られずまた波に咲く水面の花に君を見るよ揺れて 消えた 遥か 霧は地図と虫が歌う破裂のような 夢は降りて君よまたあの日へ 空横切る 水瓶の星団陽は奇跡と 踊り手をはやして四方を夜に隠した眠りの秘儀…

  • 我が心の鷲よ 月を奪うな[プラネット・イーグル] – 平沢進

    たとえば大洋(うみ)を越えて キミの足を踏みに来る比喩ではエジプトにも 古く 偉く 書かれてた 鷲よ 鷲よ 見てきた惑星(ほし)の話 鷲よ 鷲よ 鷲よ 天体の回転軸を郵便で買い洗車で神秘の国の隅々にまで赤いマント青いタイツ干しに出かける見てきた不思議な惑星(ほし)の話しようか 鷲よ 鷲よ 古くギリシャの壁に すごく 偉く 描かれてた比喩ではエジプトでも 役に立つと見られてた 鷲よ 鷲よ 鷲よ 人気…

  • 嵐の海 – 平沢進

    陽は君臨し キミはなおも夢に映える忘れぬ間に 胸の影 力に変えて 火渡りの奇跡に見まねて石のように歌えよ なお 忘れぬ間に 胸の影 力に変えて 知恵は待つよ 声なく泣くキミに隠れおぼえぬ間に 血は静かにキミをめぐる 長の引く弓にも 見まねて雨のようにたたずめ なお おぼえぬ間に 血は静かにキミをめぐる 長の引く弓にも見まねて雨のようにたたずめ なお 月は隠れ 知らぬ間にもキミに歌う忘れぬ間に 胸の…

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