逹瑯

恋心 – 逹瑯

雪が舞う僕達の白い吐息を咲かせ
初恋は冬の空彩り消えてゆけ

初雪に手を伸ばし無邪気にはしゃぐ君に
言えず隠してた恋心ひとつ

通り雨のような恋重ねる君にあの日
見覚えのない左手のリング

僕ならば君のこと泣かせやしないのに
理解ってる一度だけこの手で抱き締めたかった
あの日の様に

何度目の雪だろう?街を白く染めた
ふと伸ばす掌にひとひら雪が溶けた

ありがとういつの日か笑えるその日まで
さようならこの雪に染まれよ恋心

踏み出せていれば届いていた僅かな距離
たらればだけが繰り返し締めつける

僕ならば君のこと泣かせやしないのに
今更さ理解ってる臆病者の言い訳と
それでも君を

好きでした大好きでした幸せそうな笑顔
本当はこの気持ちに気付いてたくせに

雪が舞う街路樹に白い吐息を咲かせ
ふと伸ばす掌にひとひら君が溶けた

ありがとうさようなら
染まれよ恋心この雪に白く

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